No.1959 場当たり経営から計画経営に変わった小さな工務店
2020年09月25日
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新建新聞社さんが運営するチカラボに
マイスターとして連載しています。
https://chikalab.net/rooms/108
心楽パートナー株式会社の
出口経尊(でぐちみちたか)です。
今日は急ぎの仕事を終えてから
ブログを書いています。
午後は諸々の業務を進めます。
さて、昨日は
大阪の工務店さんで
訪問コンサルでした。
午後から今後の計画を
作り直そうということになり
1年先の行動計画を
決めようと思ったところ
もっと先から決めたいと
ご要望をいただきました。
目の前の受注に追われる
場当たり経営から脱し、
1年先まで受注残があることで
先を見る視点・視野・視座が
大きく変わったと感じました。
計画経営に移行できたのでは
ないでしょうか。
ただ、油断すると
場当たり経営に戻るので
先を見る習慣を身に付けることが
大切です。
そんな社長も
目先の仕事が無いと
ビジョンはイメージしにくいと
言われたことがあります。
目先の仕事=資金繰り
とも言えますから、
お金に追われてしまうと
不安な気持ちが脳を支配し
本来の能力を発揮しにくい
精神状態になります。
そんなことで
去年は1年後の状態しか
書いていなかったものを元に
今回は5年先から
3、1年後に逆算していきました。
商品、棟数、売上、粗利、固定費
そして利益の目標にざっくりですが
根拠を持たせることができたと思います。
元々、生産性が
非常に高い工務店なので
労働分配率は低いのですが、
価値の見せ方の工夫や
坪単価見積の見直しで
粗利率が上がる予定です。
※労働分配率とは
粗利に占める人件費の割合
そうなると5年後には
利益率10%が可能になる計算です。
計算したら
偶然、利益率が10%になって
驚きました。
税率も高く
納税額も多くなりますが
返済を終えていくほど
内部留保を蓄えることができます。
逆の視点で見れば
返済、つまり借入は
会社や人を強くできる要因に
なるとも言えます。
目を背けてしまうと
それで苦しむこともありますが。
今回は話が発展して
時間が足りませんでしたが
次回は数字以外のところも
計画を立てていきます。
ちなみに、6年後以降に
実現したいビジョンは
5年後に書いてもらっています。
理由は単純で
書かないと忘れるからです。
覚えていると
突然やってきたチャンスを
ガシッと掴むことができますからね。
しまったー!
とならないために
書いておき、見ることで
ビジョンが前倒しできるかも
しれません。
帰り際に社長から
嬉しい言葉をいただきました。
2年前に行動計画を立てて
本当に良かったと。
あれが無かったら
今の状態は無いと
笑顔でしみじみと
言っていただきました。
確かにそれまで波のあった行動が
持続性のある行動に変わったことで
受注が安定し、未来の仕事が
増えていきました。
でも、行動されたのは
社長ご自身です。
出口はあくまで黒子、
壁打ちの壁とか
マラソンの伴走者ですかね。
コンサルティングで関わって3年、
これから4年目に入りますが
まさか一緒に工務店コンサルを
やることになるとは思いませんでした。
ビジョンに書いていないことが
突然降ってくるのも面白いです。
もし、理想の未来を
本当に描きたいなら
先に今を整えることを
お勧めします。
まずは頭の中を支配している
不安を打ち消しましょう。
ちなみに工務店や工事会社など
住宅業界限定ですが
ZOOMで無料相談を承っているので
良かったらご活用ください。
今回は以上です。
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