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出口戦略

No.1949 出口が出口戦略を提案

2020年09月15日

 

新建新聞社さんが運営するチカラボに
マイスターとして連載しています。

 

https://chikalab.net/rooms/108

 

 

 

心楽パートナー株式会社の
出口経尊(でぐちみちたか)です。

 

 

 

さて、人生は
選択の連続と言われますが
決められないことは最大の弱点。

 

 

 

年齢が60歳近くになり
体調が悪く後継ぎがいない
経営者の方がいらっしゃいました。

 

 

 

受注は順調で紹介もあり
仕事やお金に困ることなく
周りからしたら羨ましい状態。

 

 

 

でも、人はいないし
体調が良くないので
現状を回すのに精一杯。

 

 

 

通常だと
求人を強化すれば良いのですが
過去に人間関係のトラウマがあり
行動にブレーキが掛かるようです。

 

 

 

逆の見方をすれば
自分でやれてしまうのが
弱点かもしれません。

 

 

 

優秀な経験者が
すんなり入社すればいいですが
教えるとなると
そんな余裕もないでしょう。

 

 

 

このまま経営していくのは
リスクが大き過ぎると
外部から見たら思うわけですが
ご本人は何とかなると
思われている節があります。

 

 

 

そこで5年、10年後の
自分と会社をイメージして
もらいました。

 

 

 

会社の未来については
出口戦略の5つを投げ掛けました。

 

 

1.承継
2.売却
3.上場
4.清算
5.倒産

 

 

そこで出てきた答えは
4.清算 でした。

 

 

 

採用の行動が加速しない
理由の1つかもしれません。

 

 

 

それに40代の経験者が
10年後に清算する会社に
入社するとしたら
可哀そうなことです。

 

 

 

運よく承継してくれる人が
来れば良いですけどね。

 

 

 

ということで
2.売却 も視野に入れることを
推奨しました。

 

 

 

実際、財務内容も良く
受注残や商談中も多いので
客観的には魅力を感じます。

 

 

 

1棟売りのマンションなら
満室御礼状態です。

 

 

 

ある意味、今が旬の時期で
価値が高いかもしれません。

 

 

 

売却するとしても
商品コンセプトや考え方など
伝えていく必要があるので
交渉すれば急に辞めることも
ないでしょうし。

 

 

 

偶然、信頼できる人が
M&Aの会社に勤務しているので
聞いてみるそうです。

 

 

 

それより何より
重要なのは仕事を辞めて
充分お金を手に入れた後、
何をしたいかです。

 

 

 

今のところ
その社長から出た言葉は
家でゴロゴロすること。

 

 

 

もちろん、ゴロゴロして
したいことを見つけるのも
アリだと思いますが、
売却前にやりたいことを
見つけた方が
選択の理由が明確になり
行動は加速します。

 

 

 

ただ、仕事一辺倒の人ほど
仕事を手放すのが怖いのかも
しれません。

 

 

 

以前、70歳代の
現役住宅営業の社長も
同じような感じでした。

 

 

 

決めないことに
ご本人が納得しているなら
良いのですが
場当たりでは関わる人達が
可哀そうです。

 

 

 

結局、できればいいなくらいでは
人は固定概念の枠を超える決断は
難しいのかもしれません。

 

 

 

人は鏡、
出口も未来を想像しながら
選択していきます。

 

 

 

では、また明日。

 

 

 

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