No.1789 固定費+返済の何カ月分必要?
2020年04月8日
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建設業専門の傾聴屋
出口経尊(でぐちみちたか)です。
今日はZOOMで
理念策定コンサルがあります。
さて、ついに昨晩
新型コロナウイルスの
感染を抑えるため
安倍総理大臣から
緊急事態宣言が発表されました。
宣言の期間は来月6日まで、
対象エリアは
東京、神奈川、埼玉、千葉、
大阪、兵庫、福岡が対象です。
既に地方の実家に戻られたり
これから地方へ避難する
話も身近に聞こえてきました。
出口は東京や大阪と
香川の話を聞くので
温度差の違いを感じています。
特に香川県は
4月7日までの情報では
新型コロナの感染者が2名、
全国で一番少ないですから
余計そうかもしれません。
いづれ遅れて
地方にも来る予測は立っても
まだまだ他人事です。
そういう意味では
経営数字と同じで
未来を示すのが出口の役割
だと思っています。
物事はプラスに捉える
思考は大事なのですが
悲観的な予想も必要。
建設業は業種によりますが
新築など期間の長い仕事は
今の契約が売上になる
半年後の9月か10月以降に
影響が出ると思われます。
今までの受注残で
大きく変わるので
一概には言えませんが
影響が遅い業種ほど
後から影響が出て
事態が収束しても
取り戻すのに時間がかかります。
今、影響を受けている
飲食業などは収束すれば
復活も早いでしょう。
逆に仕事に掛かってから
売上が立つまで6カ月なら
それを見越した売上予測、
資金繰りをシミュレーション
しておかねればいけません。
それに関わる
協力業者も同じでしょう。
今回は極端な例ですが
売上が0円になった場合
何カ月会社が耐えられるか
考えるのも1つです。
なぜ0円かと言えば
休業せざるを得ない状況も
あるからです。
下図のお金のブロックパズルは
実際の資金繰りとは異なりますが
売上が100から0になっても
出ていくお金が固定費の60です。
変動費は材料や外注なので
仕事がなければ0です。
人件費は雇用調整助成金など
ある程度捻出できるかも
しれません。
これを機に
経費の見直しをすれば
固定費は下がるでしょう。
赤字なら法人税はないですし、
予定納税も猶予されるので
納税は抑えられるでしょう。
かなりざっくりな視点ですが
固定費+返済が1カ月あたり
いくらなのか分かれば、
今の現預金で何カ月間
耐えられるか分かります。
そして何カ月続きそうかで
借入も必要になるでしょう。
借入すると金利はかかるし
返済も必要ですが現金が無いと
会社は維持できません。
だからと言って
安易に借りるのも考えものですが。
その判断は難しいですが
最低6カ月、1年あると
不安は小さいかと思います。
売上0円は極端な話としても
半減でシミュレーションして
どうなるかです。
借入の動きをしつつ
まずは毎月いくら支出するのか
現状把握するのをお勧めします。
算出方法がご不明な方は
遠隔で個別の無料相談を
承ります。
では、また明日。
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