No.1840 利益倍増計画で忘れてはいけないこと
2020年05月29日
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住宅業界の
キャッシュフローコーチ
出口経尊(でぐちみちたか)です。
ネガティブに捉えたくないですが
北九州で21人、東京で15人が
コロナに感染したのを聞くと
まだまだ油断できないと感じます。
油断できない理由は2つあります。
1つ目は自分や周りの感染です。
2つ目は経済の停滞です。
出口としては
2つ目の方の危機感が強いです。
緊急事態宣言が解除され
明るい兆しが見えた中で
飲食店はまだまだ厳しいようで
今はコロナと上手く付き合うのが
最善なのかもしれません。
昔、軽めの糖尿だった上司が
病気とは上手く付き合うしかないと
言っていたのを思い出しました。
そう考えると翻弄されず
ぶれない自分軸を持つことが
今まで以上に大切だと感じます。
資金調達の次は・・・ |
資金調達の件は過去のブログで
何度かお伝えしていきましたが、
進捗はいかがでしょうか?
No.1815 売上20%減、利益3倍の工務店が取り組んだこと
弊社は民間金融機関の
セーフティネット4号で
5月26日に融資が実行されました。
一緒に手続きをした顧問先も
今日振り込まれるようです。
5月13日に書類を郵送した
日本政策金融公庫は
22日に確認の電話があり
28日に契約書が届きました。
弊社は既存融資先になりますが
このまま面談もなく
融資が実行されることに
なりそうです。
このように香川県は
対応が速くなっています
東京はまだまだ時間がかかるようです。
資金調達ができたら
目の前のお金の心配が
小さくなります。
言い換えると
本業に集中できる状態になります。
ただし、返済が増えるので
過去のブログで書いた
利益倍増計画を実現しないと
厳しい状況になります。
No.1826 アフターコロナの利益倍増計画①(返済)
そのためには多くの会社が
利益を追求していくわけですが
同時に気を付けないと
いけないことがあります。
それは『あり方』や『理念』です。
極端な話ですが
売れれば良いだけだと
信用は貯まらないし
信用を失うこともあります。
信用貯金
ですね。
地域に密着している
工務店やリフォーム店だと
致命傷になります。
SNSが発達した今だと
地域密着型でなくても
同じかもしれません。
自社だけの利益を追求し
関わる人達の満足を軽視すると
一時的に利益目標を達成しても
長続きしないでしょう。
関わる人達とは利害関係者、
ステークホルダーです。
コロナ対策の融資は
長期借入金で時間をかけて
返済していきます。
例えば、3年据置で
4年目から7年間返済し
10年で完済するとしたら、
返済の無い3年間は
目先の利益に囚われず
信用貯金に繋がる判断や
行動ができます。
逆に
目先の利益に囚われ過ぎ
ステークホルダーに損をさせると、
4年目からの利益にマイナスの
影響を及ぼすのではないでしょうか?
ステークホルダーを意識した判断事例 |
これは実例ですが
顧問先の工務店の社長から
理念に基づいて踏ん張った話を
聞かせてもらいました。
それは土地無しの方で
希望の場所に土地が見つかり
契約寸前になったところで、
希望通りの家が建たないことに
工務店の社長が気付いて
待ったをかけました。
その土地さえ決まれば
特に不安なコロナ禍で
喉から手が出るほど欲しい
注文住宅1棟を
すぐに契約できていました。
仮に価格が1800万円
粗利率28%だとしたら
粗利504万円になります。
そんな心の葛藤、迷った中で
照らし合わせたのが理念でした。
お客様の事、業者さんのこと
自社の未来のこと、
自分の判断と行動がその後
どのような影響を及ぼすのか
イメージされたそうです。
結果、そのお客様は
やっぱり〇〇工務店さんに
相談して良かったと喜んでもらい
今まで以上に
ファンになってくれたとのことです。
急がば回れ、損して得取れです。
もし無理して受注したら
クレームで対応に追われるし
評判も悪くなるので
双方にとって不幸です。
その話を聞いて
一緒に理念を作らせてもらって
本当に良かったと自分事のように
嬉しくなりました。
ちなみに、その工務店の
今期の売上と利益は
過去最高になります。
数字と理念を
しっかりと両立されています。
そんな社長も昔は
1棟でも多く売れたらいいとしか
思っていなかったそうです。
利益の追求は必要ですが
関わる人達、ステークホルダーの
満足を絶対に忘れてはいけないと
改めて感じます。
もし、自分は利益を得るけど
相手に不利益が生じる場面に
遭遇した場合は
未来を想像してみてください。
どちらに進むのか
判断を問われる瞬間です。
では、また明日。
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