No.1309 あてになる目標数字は売上でなく粗利
2018年12月15日
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【連投No.1309】
想いとお金の両立パートナー、
出口経尊(でぐちみちたか)です。
今日は香川で
ゴルフコンペ&忘年会の
長い1日です。
さて、建築業界は
物を仕入れたり
工事を外注するので
粗利率が高い業界では
ありません。
建物の大きさにもよりますが
新築住宅だと粗利率が
25~30%が好ましいと
言われています。
価格が2000万円で
粗利率が25%なら
500万円の粗利です。
リフォームだと
30~40%ですから
価格が100万円で
粗利率が30%なら
30万円の粗利です。
さすがに価格が1万円だと
日当や時給を考えると
50%~95%という場合も
あるでしょう。
新築住宅のみで価格帯が
ある程度決まっていて
粗利率が一定ならば
目標設定が棟数や売上でも
目安にはなりますが
商品が多種多様になると
売上を基準にするのは危険です。
売上は例年通りなのに
粗利率が低くて
固定費を賄えないなんてことは
赤字や薄利の決算書を見て
多々感じたことです。
物件ごとに分析していくと
25%無いといけないのに
10%だったり
下手をしたら粗利がマイナス、
つまり持ち出し状態もありました。
そう、売上が増えて
発注管理が雑になると
お金はザルになりがちです。
お金に関わっている
コンサルティング先では
物件ごとの粗利を
一覧にしてもらい
現状の粗利の合計を
出してもらっています。
また、契約段階も含めて
大よそ確定している
粗利合計の予測も
随時出してもらっています。
こうすることで
根拠ある粗利目標に対しての
達成度が把握できます。
とてもシンプルでしょ?
これだと期末までのペースが分かり
早めに作戦を立てられます。
根拠ある粗利目標の
設定については
この図のように
右から左へ逆算すれば出ます。
これは建築業界だけでなく
仕入や外注が伴う仕事には
全て当てはまります。
正確に言えば
今年の売上目標はいくらか?
よりも
粗利目標はいくらか?
の方が固定や利益に
直接関わってきます。
その商品は粗利いくらですか?
部署、会社で粗利はいくら必要ですか?
今一度、確認してみてください。
この意味が分かれば
安易な値引きは受けられなくなり
利益は間違いなく改善されます。
では、また明日。
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