事業承継の格言① 任せたら口を出さない
2021年01月29日
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住宅業界専門に
少数精鋭で粗利を増やす
心楽パートナーの出口経尊です。
気が付けば
2021年で初めて書くブログです。
本業の方は
おかげさまで好スタートを
切ることができています。
先週の学びですが
事業承継をしたA社の会長と
これから事業承継を検討する
B社の社長を引き合わせた時の話です。
始まりは
B社の社長にA社の会長のことを
出口が少し話題にした時に
直接話を聴かせてほしいと
依頼されたのがきっかけでした。
承継されたのは10年前、
ちょうど10年だとしたら
会長は67歳、社長は33歳ですかね。
役職こそ、承継していたものの
経営、特にお金に関しては
任せていなかったそうです。
何かの経営判断をする時に
『会長に聞いてみないと・・・』
ありがちな光景かもしれません。
逆にA社の社長は
会長に相談せず数百万円の
加盟金や雑誌掲載料など契約して
会長と喧嘩になった話は
以前に聞いたことがありました。
それがある日突然、
通帳とか全てのものを渡されて
それから会長は経営に
一切口を出さなくしたそうです。
理由は複数あるのですが
あまりにも潔くて
B社の社長は驚いていました。
その後
A社の会長から出た言葉は
『大正解だった』と。
事業承継して大正解だったと
言い切れることも凄いですし、
隣で聞いていた息子の社長も
嬉しかったと思います。
ポーンと突然渡された時は
大変だったようですが。
でも、全くの苦労や努力無しに
会社を経営していくのは
正直無理だと思います。
本人の覚悟や突破力を
信じるしかないでしょうし、
怪我をするとしても
早めで軽傷だと致命傷に
なりにくいと思います。
そして出た結論は
渡す方の覚悟次第だという事。
話を直接聴いて
納得されていました。
後継者の決断も必要ですが
それ以上に現社長の決断が
生きている限り欠かせない
ということですね。
ただ頭では理解しても
経営にタッチしないとなれば
周りからの存在が薄くなる
寂しさも大きいようです。
例えば建築だと
協力業者からの声の掛かり方は
全く変わるでしょうね。
有るものが無くなる寂しさも
経営を手放せない理由です。
ここは後継者が先代を引き立てる
日々の振る舞いが重要になるかも
しれません。
あと、会社経営以上に
情熱が湧く別のことを
見つける必要もあるでしょう。
今回の訪問では
気付きが3つありました。
1.任せたら口を出さない
これが1つ目の会長の格言になります。
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