No.1834 アフターコロナの利益倍増計画⑨(売上目標)
2020年05月23日
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住宅業界の
キャッシュフローコーチ
出口経尊(でぐちみちたか)です。
さて、今回もアフターコロナに向けた
V字回復、利益倍増計画の続編を
お伝えします。
前回は『変動費』の話でした↓
No.1789 固定費+返済の何カ月分必要?
根拠ある売上目標の設定 |
今回のテーマは売上目標で
最終回になります。
お金のブロックパズルだと
赤丸のココのところです。
返済や繰越に必要な金額から
利益目標、粗利目標を
出してきました。
売上目標を出すのも算数で
割り算です。
粗利目標の出し方は
以前ご紹介した通りです。
No.1789 固定費+返済の何カ月分必要?
次は粗利率ですが
どのように出すかと言えば
まずは過去の粗利率の把握です。
粗利率とは
粗利が売上に占める割合です。
粗利率=粗利÷売上
例えば新築住宅で
1棟2000万円、粗利率25%を
年間10棟建てたなら
1棟当たりの粗利が500万円で
全体の売上2億、粗利5000万円です。
もし、粗利目標が5000万円なら
売上や棟数は上記を目指せば
実現できます。
ただ、実際は1棟ごとに
坪数が違えば粗利率も異なります。
売上や粗利を管理する
物件一覧表に落とし込むと
粗利率が30%以上のものもあれば
値下げ、手戻り、クレームで
変動費が増えてしまい
粗利率が20%を切る場合もあります。
変動費についてはこちら↓
No.1789 固定費+返済の何カ月分必要?
また、リフォーム工事があると
リフォームは粗利率30~100%で
粗利率の幅が広いだけでなく
価格帯も数千円~数千万円です。
このように
提供する商品は混在しますが
売上と粗利を合算することで
会社全体の粗利率を確認できます。
決算書だと損益計算書の
売上総利益に近いです。
まずは過去の粗利率を元に
売上目標を立ててみてください。
腹落ちすると行動が変わる |
来期の売上目標が
利益目標からの逆算で
到底無理と思う数値なら、
商品構成を見なす想定をして
粗利率を変更してみてください。
粗利率に影響する
客層、商品、広告、原価管理など
戦略や戦術の話は長く続くので
今回は割愛しますが、
おそらく今まで学ばれたことの
集約になります。
もし、粗利率の検証をしても
売上目標、粗利目標の設定に
実現性が無いと感じたら
もう一度、繰越や固定費を
再検討してみてください。
ブロックごとに数字に向き合い
腹落ちすれば具体的な計画が
湧いてきます。
根拠ある目標設定をした後は
現状を実測しながら
あの手この手で軌道修正します。
実測と軌道修正を繰り返した会社は
想定以上の利益を生み出しています。
事例1
利益▲880万円⇒1600万円、
3期連続黒字で債務超過脱却の工務店
事例2
受注額2.6億円⇒4.8億円、
受注棟数12棟⇒20棟、
資金繰り改善の工務店
事例3
利益1800万円⇒4期連続3000万円で
自己資本比率52%の土木会社など
要は作って終わりの目標だと
達成できませんからね。
併せて売上だけでなく
入金予定や入金管理の回収を
早くしていけば利益だけでなく
資金繰りに困り難くなります。
9回に渡り
アフターコロナでV字回復する
利益倍増計画をざっくりと
お伝えしてきましたが、
いかがだったでしょうか?
もし売上目標に根拠がない、
各ブロックに基準がないなら
アフターコロナで勝ち抜くためにも
向き合ってもらえると幸いです。
言い忘れていましたが
社内での目標を発表する際も
理由や根拠が共有できれば
1人1人の思考や行動に
変化が生まれます。
もし、目標設定が
社長1人だと難しい、
1人でやるには不安な場合は
ZOOMの無料個別相談をご活用ください。
※対象は建設業に関わる業種
お問い合わせフォーム
改めてこちらから連絡いたします。
お急ぎの方は携帯電話
090-8699-9824(出口)
留守電の場合は連絡先を
入れていただけると折返します。
では、また明日。
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