No.1833 アフターコロナの利益倍増計画⑧(変動費)
2020年05月22日
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住宅業界の
キャッシュフローコーチ
出口経尊(でぐちみちたか)です。
今日は換気と距離を保ち
個別面談のため訪問します。
2日連続の訪問コンサルは
久しぶりに感じます。
さて、今回もアフターコロナに向けた
V字回復、利益倍増計画の続編を
お伝えします。
前回は『粗利目標』の話でした↓
No.1789 固定費+返済の何カ月分必要?
変動費と粗利は表裏一体 |
今回のテーマは変動費です。
お金のブロックパズルだと
赤丸のココのところです。
変動費は建設業や製造業だと
材料費や外注費です。
売上が決まった価格だとしたら
変動費の上下は粗利に直接影響します。
変動費が増えれば粗利が減り
変動費が減れば粗利が増えます。
言い換えるなら
生産性や価値に影響する数字です。
今回は変動費の話ですが
粗利と一体だと考えてください。
下図は変動費を下げる策で
逆に言えば粗利を上げる策です。
変動費の比率を
増やさないために防ぐことは
値下げ、手戻り、クレームです。
値下げで売上が減り
変動費は同じなので
値下げ分だけ粗利が減ります。
粗利が減れば固定費は同じなので
そのまま利益も減ります。
利益が減ると返済や繰越が
足りなくなります。
安易な値下げは利益圧迫に
そのまま影響しています。
過去の利益目標についてはこちら↓
No.1789 固定費+返済の何カ月分必要?
手戻りは確認や伝達ミスによる
やり直しです。
せっかく作ったものを
また手間をかけて解体して戻し、
再度材料と手間をかけて
作り直すとしましょう。
もらえる金額は同じなので
変動費が増え、粗利を食います。
クレームは値下げと手戻りの
合わせ技です。
クレーム処理するために
値下げで許してもらうか
やり直しで許してもらうかです。
社長や幹部が
値下げ、手戻り、クレームを
無くすことに躍起になる理由は
ここにあります。
逆に変動費の比率を下げ
粗利の比率を上げるのが
値上げ、追加費用、歩留まりの改善です。
値上げは100円のものを
110円で売ること。
10円の値上げをしても
変動費は同じなので
そのまま粗利と利益に
反映されます。
5、10%の値上げができれば
利益が2、3倍になるのですが、
関係性、伝え方、品質など
価値を感じてもらう努力が必要です。
追加費用は貰えると粗利が増え
貰えないと変動費だけ増えるので
粗利を減らしてしまいます。
歩留まりの改善は
材料のロスを減らすことです。
余った材料を転用したり
予め余らないように
使い切ることです。
そのためには段取りや
日頃の在庫整理が欠かせません。
次回以降は
いよいよ売上目標ですが
変動費を下げる計画が
売上目標にどう影響するか
繋がると思います。
では、また明日。
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