No.1652 安全はマイルールの必須項目
2019年11月23日
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【No.1652】
建設業専門の傾聴屋
出口経尊(でぐちみちたか)です。
今晩は都内の工務店の社長と
サシ飲みです。
さて、最近気になるのが
建設現場における事故のニュース。
高速道路の橋げた補修の火災、
鉄パイプ落下による歩行者への直撃。
どちらも死亡事故に繋がっています。
なぜ、建設現場での
事故を気にするかと言えば
重機屋時代は僅か2年でしたが
事故に遭遇したからです。
死亡事故には至らなかったですが
担当の現場で全治数カ月の怪我を
負った方がいました。
またクレーンという業界だけに
墜落事故はよく耳にしたのを
覚えています。
気になっていると
関連する情報が目に留まります。
建通新聞のサイトを見ていると
建設職人基本法の改正案が
紹介されていました。
建設工事従事者の安全・健康の確保に
官民格差があるとして、
足場からの墜落・転落防止対策として
「手すり先行工法」の設置を義務化する
他、第三者による足場の安全点検も義務付ける。
安全衛生経費が下請けまで行き渡るよう、
経費を別枠で管理する制度も設ける。
これは足場の例ですが
確かに官民の現場で安全対策費の
格差が大きいのは事実。
公共工事の場合は
安全対策などに関する予算は
含まれていますが、
民間となれば
価格競争の受注になるほど
優先的に予算を削られる部分。
削るというか
そもそも設けられていない。
そうなると法で遵守させる
しかないかと。
でも、そうなる前に
経営者ができることはあるはず。
従業員の安全を犠牲にしてまで
仕事を受注しないという選択。
これは受注するしないの
利益以外の判断基準、
マイルールです。
マイルールが無いと
言い方は悪いですが
顧客に振り回されます。
顧客が安全管理に長けた会社なら
大丈夫だと思いますが、
見極めることが大切。
これも経営者の考え方次第です。
クライアントの中には
従業員の安全を犠牲にするくらいなら
会社をたたむと強い口調で
言い切る方もいます。
数字以前の考え方についてはこちら↓
http://shinraku.biz/2019/11/18/no-1647/
そうなる前に
場当たり的な経営から脱する策を
常日頃考え、取り組む。
重要で緊急なこと(第1領域)
に追われていても
重要だけど緊急でないこと(第2領域)
にも時間を割く。
そのために
第3、4領域のやらないことを決める。
優先するのは緊急度でなく重要度。
とは言っても
創業期や資金繰りが厳しい時は
そうも言ってられないと
思うかもしれません。
ただ、経営が厳しい状況下でも
対策の取り組みを続けていけば
経営数字は改善するし
予防できる策は必ずあります。
そこはマイルールを明確にし
覚悟を持って取り組むしかありません。
当然、やり続けないと意味はありません。
仕事を受注するには
考え方、採算意識、継続力が
問われると思うのですが
いかがでしょうか?
出口がクライアントと一緒に
理念と数字に向き合う理由の1つです。
では、また明日。
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